TBS系列の番組「ぴったんこカン・カン」に、
俳優の高橋一生さんが出演されていました。
安住アナのインタビューに応えていて、
何気なく聞いていたのですが、
高橋さんが、
「お疲れ様と言わないようになった」
という話をしていました。
◎ 高橋一生さんが「お疲れ様でした」と言わない理由は?
安住紳一郎アナから、
「高橋さんは、お疲れ様って絶対に言わないって聞いたんですけど」と
振られた高橋さんは、
NHKの大河ドラマに出演した際に、
日本の伝統に詳しい方がいて、
その方に対して、「お疲れ様でした」と声をかけたところ、
「お疲れ様でした」という言葉は、「とりつかれる」
という意味になってしまうから良くないという趣旨のことを言われ、
それ以来、「お疲れ様」という言葉を使わなくなったということでした。
なお、ここでいう大河ドラマというのは、
高橋一生さんが「小野政次」役で出演していた「おんな城主直虎」
のことだと思われます。
高橋一生さん只今出演中!【総合】「わろてんか」一週間 第22週「夢を継ぐ者」
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) 2018年3月4日
過去の出演番組はこちら
「大河ドラマ おんな城主 直虎」ほかhttps://t.co/HWYwvHwSYI#高橋一生
※予定変更・地域で別番組の場合あり
◎ そもそも「お疲れ様」の意味・日常的な使われ方は?
「お疲れ様」は、以前の高橋一生さんがそうであったように、
普通に、ごく一般的に使われています。
相手の労苦をねぎらう場面や、先に帰る人へのあいさつにも使われますし、
現代では、仕事上のメールの枕詞としても使われます。
基本的に、「お疲れ様」は、同僚や目上の人に対して使われています。
◎ 言霊とは?
高橋一生さんの先に紹介した話の中で出てきた「言霊」とは、
そもそも、古代から言葉に宿っていると信じられた力(霊力)のことで、
言葉通りの結果を表すと信じられているものです。
言霊信仰とも言われ、
祝福を述べれば幸福が招来され、呪詛を述べれば不幸に至ると信じられているものです。

目に見えることはありませんが、
やはり、古来から言い伝えられていることですから、
尊重したくなります。
◎ 「お疲れ様」の言霊とは?
「おつかれさま」には、「つかれる」という言葉が含まれており、
これが、いわゆる「とりつかれる」という言霊を帯びてしまう
というようにも捉えられますね。
そのため、相手に対して「お疲れ様」というと、
相手の方に対する、いわば呪詛的な言霊を招来してしまう
とも考えられます。
また、言霊はさておくとしても、
「疲れた〜」などと頻繁に口にしていると、
心理的にネガティブな気持ちになってくる気もします。
そういった意味で、否定的なニュアンスの言葉を
あまり口にしないほうがいいというのは、実感としても、
確かにその通りだと感じます。
◎ 「お疲れ様」の代わりの言葉は?
これについては、
高橋一生さんは、「ありがとうございました」
とおっしゃっているそうです。
これも、代案として有力だと思います。
メールなどの冒頭で「お疲れ様です」と書くことがありますが、
この場合には、普通に
「こんにちわ」
「ご無沙汰しております」
「先日はありがとうございました」
「お世話になっております」
といった言葉に置き換えておくのでしょうか。
いずれいしても、私も、高橋さんに習って、
できるだけ「お疲れ様」と使わないようにしていきたいと思います。