カーリングのブラシについて 素材、種類やブラシでこする理由は?

カーリングで使われる道具として、ストーンと並んで目につくのが、
「ブラシ」です。


藤澤五月選手が手にもっているモノです。

今回は、カーリングのブラシに注目して、
その素材や種類、ブラシで氷をこする理由などについて、
整理してみます。

◎ ブラシの素材や種類は?

カーリングのブラシって、
学校の便所掃除などに使われるブラシに形が似てますよね?
でも、掃除用のブラシを使っているカーリングチームはいないですよね。

カーリング専用ブラシがあるからです。
カーリング用ブラシには、先端(氷をこする部)が
合成樹脂でできているものと、
豚毛や馬毛でできているものとの2種類があります。

両者の使い分けですが、
合成樹脂(ナイロンパッド)は、
氷の状態が良好なときに用いられ、
豚毛や馬毛などのパッドは、氷上にゴミが多かったりする場合
などに用いられるようです。

ピョンチャンオリンピックで見る限りは、
豚毛などのヘッドを使っているチームはなかったと思いますが、
それは、アイスコンディションがきちんと整えられた状態だったからです。

ブラシのハンドル(手に持つ棒の部分)の素材は、
グラスファイバーやカーボンファイバー、木製がありますが、
人気があるのは、強度もあり、軽量でもあるカーボンファイバー製です。

ブラシの価格ですが、1万円1~2万円程度
のようです。

◎ ブラシで氷をこする理由は?

カーリングでよく見るこの光景。


スィーパーが必死に氷を掃いています。

これは、ブラシで氷をこすることによって、
摩擦熱で氷の表面にある小さな粒「ぺブル(pebble)」を溶かし、
もって、抵抗を少なくしてストーンの距離を伸ばしたり、
ストーンの進行方向をコントロールしたりしているのです。

髪の毛一本ほどのストーンの位置によって勝敗が決することもあるほど、
繊細さが求められるカーリング。

ブラシの使い方(スィーピング)によって、
勝敗を左右するほど、大事なものなんです。

◎ ブラシやその使い方のまとめ

ブラシにも様々な種類があり、
しかも、ブラシの使い方もカーリングの大事な見せ場です。
ブラシに注目してカーリングを楽しむのもありでしょうね。