得点が多いチームが勝利します。
ただ、ピョンチャンオリンピックでの試合を見ても、
結構延長戦が行なわれていました。
例えば、ピョンチャンオリンピックでの
準決勝の日韓戦でも、延長戦となりました。
そこで、ここでは、カーリングのルールとして、
延長戦が行なわれる場合や、延長線の戦い方、見所について
整理してみます。
◎ カーリングで延長戦が行なわれる場合は?
カーリングは、10エンド(10回)を行い、
得点の多寡で勝敗を決するものです。
各エンドでの得点の入り方や、
計算については、わかりやすくまとめましたので、
こちらでご確認ください。
そして、カーリングで延長戦が行なわれるのは、
「最終エンド終了時点で、両チームが同点のとき」
です。
延長戦のことを、カーリングでは、
「エキストラエンド(Extra End )」
と呼びます。
◎ 延長戦での勝敗は?
延長戦は、先に1点でも得点が入れば、
そのエンドで試合は終了します。
延長戦で1点でも得点したチームの勝利となります。
◎ 延長戦(エキストラエンド)での先攻後攻は?戦い方は?
延長戦だからと言って、
特に戦い方などが変わるわけではありません。
先攻後攻のルールについても、
特に延長戦特有のルールがあるわけではありません。
例えば、ピョンチャンオリンピックの
女子カーリング3位決定戦の日本対英国戦です。
【#カーリング】3位決定戦
— 日刊スポーツ五輪 (@nikkan_Olympic) 2018年2月24日
スッキプ藤澤2投ともナイスショットでした。
日本(第9エンド終了)イギリス
#JPN 4-3 #GBR
日本 010 100 011
英国 101 010 000#藤澤五月 #吉田知那美 #鈴木夕湖 #吉田夕梨花 #本橋麻里
詳細(日本先攻)↓↓↓↓↓↓↓https://t.co/UaJbPscExX pic.twitter.com/2Yqv6ty8FF
第9エンドで日本が1点を取り、
4-3とリードしました。
最終の第10エンド、日本は不利な先攻、
英国は有利な後攻でした。
そして、英国のスキップ、
イブ・ミュアヘッド(Eve Muirhead)選手は、
ラストショットをミスし、日本に1点が入り(日本のスチール)、
5-3で日本が勝利しました。
最後はこの状態でしたね。
#カーリング 女子3位決定戦、第10エンド、英国のラストショットで日本の黄色いストーンが中心に入り、銅メダルを決めて握手する日本チーム(24日、韓国・江陵で)=加藤学撮影 #平昌五輪 pic.twitter.com/8I2KJZx7oK
— 読売新聞写真部 (@tshashin) 2018年2月24日
ミュアヘッド選手には、ラストショット時に
二つの選択肢がありました。
一つ目は、英国がテイクアウトショットなどで2点を取り、逆転勝利を狙うという方法
二つ目は、無難に1点を取り、延長戦(エキストラエンド)に持ち込む方法
です。
https://t.co/D9AKhGSyyn
— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) 2018年2月24日
平昌五輪 #カーリング 女子、英国との3位決定戦。真剣な表情で、指示を送る #藤沢五月 選手と #イブ・ミュアヘッド 選手です。(柴) pic.twitter.com/C58W6ZkcQN
結局、ミュアヘッド選手は、一つ目の選択肢で、
結局ミスショットになったのですが、
仮に二つ目の狙い通りになって、延長戦になったとしても、
10エンドで後攻で1点を取ったことになり、
延長戦では、英国が先攻、日本が後攻となっていました。
そのため、ミュアヘッドとしては、
一つ目の、逆転勝利を狙うショットを選択せざるを得なかったというところでしょうか。
◎ 延長戦(エキストラエンド)のルールのまとめ
カーリングの選手は、常に「先攻後攻」のことを考えながら、
プレーをしています。
延長戦になるにしても、やはり有利な後攻で延長戦に入ったチームが、
圧倒的に有利になります。
そういったところに注目しながら、
延長戦前から観戦すると、一層カーリングを楽しめますよ。