日本女子カーリングチームが、
見事、銅メダルを獲得しました!
【質問募集中!】
— 日本オリンピック委員会(JOC) (@Japan_Olympic) 2018年2月24日
カーリング女子銅メダルの吉田夕梨花選手、鈴木夕湖選手、吉田知那美選手、藤澤五月選手、本橋麻里選手がJOC公式インスタグラムで皆さんの質問に答えます。25日朝7時までに、質問に「#平昌メダリストに質問」をつけてリプライしてください!https://t.co/1WRTFnkQph pic.twitter.com/325Dar23bv
日本女子カーリングチームですが、
「もぐもぐタイム」などで、非常に話題となっています。
3位決定戦の英国との対戦など、
観戦していた方も多いのではないでしょうか?
ただ、カーリングは、野球やサッカーなどと異なり、
一般的になじみのある競技とは言いがたいため、
観戦していてもルールがよく分からないと言う方も多いようです。
それでは、折角のカーリング観戦の魅力が半減してしまいます。
そこで、
「カーリングのルールをさくっとわかりやすく知りたい」
という方向けに、
カーリング観戦を楽しむために必要な範囲に限って、
単純化してお伝えします。
以下の基本的ルールさえ把握すれば、
カーリング観戦がぐっと楽しくなりますよ!
◎ カーリングの勝敗を決めるスコアが一番大事!
カーリングは、10エンド(野球でいうと「10回」です。)を行い、
各エンドの合計得点が多い方のチームが勝ちです。
そして、各エンドの得点はどのようにして決まるのかというと、
エンドの最終ショットが終わった段階で、
円(サークル)の中心に近い位置にあるチームが得点することになります。
カーリング女子の日本代表は、ソチ #銀メダル のスウェーデンと対戦中。カーリングを見ながら気になっている人もいるのでは?
— 朝日新聞東京報道編成局(コブク郎) (@asahi_tokyo) 2018年2月19日
#2018平昌
#カーリング 、なんて叫んでるの? 臨場感伝える効果もticles/ASL2L54GNL2LUTQP01N.html pic.twitter.com/zbD8CSTUKJ
上の図で「円(ハウス)」が示されています。
オリンピック中継などで、よく目にしましたね。
そして、円の一番外側のラインが、円の境界線ということになります。
円に色がつけられていますが、
これはストーンの位置や中心からの距離を見やすくするためで、
得点には特に関係しません。
とにかくまずは円の中心に一番近い石が大事です。
この石を「第1ストーン」といいます。
第1ストーンを置いたチームのストーンが、
他にも円内(円に石が一部でもかかっていれば円内のストーンとなります。)にあれば、
「相手の円に一番近いストーンの中にある石」の数だけ点数が入ります。
◎ 得点計算の具体例は?
少しわかりにくいので、具体例でみてみましょう。
例えば、
第1ストーンが黄色、
第2ストーンが赤色
ということになれば、
黄色のチームが1点ゲットです。
他の石については、得点計算上、何の関係もありません。
第1ストーンが黄色で、
赤色の石は一個も円の中にないという場合には、
円の中に入っている石の数だけ、黄色チームが得点をゲットします。
第1ストーンが黄色、
第2ストーン、第3ストーンも黄色、
第4ストーン(中心から4番目に近い石)が赤色という場合には、
黄色チームが3点ゲットします。
円の中に、
どの石も入っていないという場合には、
双方に得点は入らず、そのエンドは終了となります。
以上が得点の計算方法です。
◎ 各エンド(各回)の進め方は?
各チーム、交互に1投ずつストーンを投げていきます。
メンバーは1チーム4人で、
それぞれ役割に応じて、
リード
セカンド、
サード
スキップ
と呼ばれているのですが、
各チーム、この順番で投げていきます。
つまり、Aチームリード→
Bチームリード→
Aチームリード→
Bチームリード→
Aチームセカンド
という順番で投げていきます。
それぞれが2投ずつ投げますので、
一つのエンドで、各チームが合計16回投げる(=2投×4人×2チーム)
ということになります。
◎ 先攻後攻は?
得点が決まるのは、
最後のチームが投げた後の状態です。
そうすると、最後に石を投げるチーム、
つまり「後攻」のチームが、
そのエンドは有利ということになります。
それはそうですよね?
一番最後に投げる方が、最終投で相手のストーンよりも
円の中心に近い場所にストーンを置けるチャンスがあるからです。
カーリングでは、後攻のチームが、
そのエンドに得点を取るチャンスが大きいのです。
先行のチームとしては、
相手の最終投の後に「第2ストーン」の位置を確保していれば、
相手チームに取られるのは1点に抑えることができて、
次のエンドで後攻となって大量得点を狙えるチャンスが生まれることになります。
ただし、
「得点が入らない場合には、次のエンドでも先攻後攻は入れ替わらない」
というルールがあります。
こういうルールが、カーリングをおもしろくさせているんですね。
状況にもよるのですが、後攻のチームは、
基本的に1点以上を取ることを目指していて、
最終投の段階で、1点以上を取る可能性が低いと判断すれば、
敢えて1点を取らずに、
円の中に石が全く残らない状態を作り出し、
双方0点にし(ブランクエンド)、次のエンドも得点ゲットのチャンスの大きい後攻を継続して、
複数得点を狙うという戦略をとる場合があります。
そこで、先行のチームとしては、
後攻のチームに「1点を取らざるを得ない状況」に追い込むために、
両チームスキップのショットまでの間に、
戦略を練って、ストーンを色々な場所に置いていくのです。
◎ まとめ
得点を巡るルールについて、簡単にご説明しました。
氷上のチェスと呼ばれるカーリングは、
以上の基本的ルールを踏まえて、
高度な技術を使った駆け引き・バトルが行なわれているんです。
これからも、カーリングから目が離せないですね。